花火師コラム

自分らしさ 伴 長春

2013年12月04日花火師コラム

すっかり冬らしい季節になってしまいましたが、今日は今年の夏の、とある花火大会での出来事について書きたいと思います。

その花火大会では15分という長いミュージックスターマインがあり、その演出を自分が担当することになりました。
お客様の要望で「演出はおまかせ」ということになりました。

ミュージックスターマインは、花火の種類や色、プログラム、音楽などすべてが関わって初めて一つの演出となるので、社員一丸となってつくり上げた花火が打上げ終わるまで、毎日気の抜けない状態が続きます。もちろん、今回もそうでした。
選曲、打上げのタイミングなど苦労しましたが、最後は自分なりに納得できるプログラムを作成することができました。

そして花火大会当日を迎え、自分の頭の中で描いた演出を何とか形にすることができました。

花火大会終了後、お客様との話の中で、
「伴さんらしい演出ですね。感動しました。ありがとうございました。」
という最高のお褒めを頂き、花火と音楽で自分らしさが表現できたのだと大変嬉しく思いました。

そして、
「自分のことをもっと好きにならなきゃ」
と思い、目頭が熱くなりました。

すっかり冬ですが、夏の日の思い出でした。

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